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西三数学サークル通信92号

 サークル発足(1970年6月2日)からずっとサークルに関わってきた
広田先生と「美しい数学」、「折り紙で学ぶ数学」の著者の吉田先生
の2人が3月に退職され、4月から広田先生は県立高校の非常勤
講師、吉田先生は再任用として勤務されます。
 2009年度最初のサークルは3月の人事で退職された人、異動が
あった人、新たに講師の職を得て、教員を目指そうとする人など多く
の自己紹介と近況報告がありました。今回のサークルには20代の
参加者が多くなりました。西三数学サークルは、レポート報告、発言、
参加も一切自由です。ぜひ、若い人には気軽に参加してください。

新年度最初の授業・・・・・・・・・・竹中(豊野高校)

不思議な数表
右図の数表を黒板に二つ書く。(図A)
T 好きな数字を一つ選びなさい。
S 100です。
T 選んだ数の縦と横の数を消しなさい。           
  (縦は96,100,111,104 横は99,102,101)
T 残っている数字の中から好きな数字を一つ選びなさい。  
S 110です。
T 選んだ数の縦と横の数を消しなさい。
T 残っている数字の中から好きな数字を一つ選びなさい。
S 97です。
T 選んだ数の縦と横の数を消しなさい。
T 消さなかった数の和はいくつですか。
S 97+100+110+106=413です。
T この数字はどんな意味がありますか。
S ・・・
S 4月13日、今日の日にちです。
S え〜、そうだったのか・・・
T この数表の謎解きをします。まず、この数表を見や
すくするために、2列目と4列目を入れ替えし、さら
に3行目と4行目も入れ替えをします。すると、右の
表のようになります。


T 数表の謎解きをするために文字を使って表します。
 この数表(図B)の合計は 
(a+1)+(b+3)+c+(d+2)=(a+b+c+d)+6 となる。
いま、a=95 , b=99 , c=103 , d=110 だから
合計は413となる。
T この数表の作り方を考える。
  合計が2月29日→229とするには、数表を図C
の様に作る。この合計は 4a+30 となるから
 229とするために
 4a+30=229 a=49…3 
a=49 として表をつくると下図の数表となるが、
この表の合計はとなるから、合計が229とする
ために、表の1番下の行の数を64,65,66,67
とすればよい。さらに、数表をわかりにくくするために
2列目と4列目を入れ替えし、
さらに3行目と4行目も入れ替えをします。これで完成です。


【参考資料】「数学教室」2009年4月号(国土社)

Dimensions・・・・・・・・・・・・・・・・・斎藤(半田高校)

市民講演会(3月29日(日)日本数学会主催)@
東大駒場の河野俊丈教授(東京大学大学院数
理科学研究科)「幾何学模型アーカイブからの
眺望」を聴いてきました。講演終了後特別のは
からいで実物を見学することができ、
関連するDVD(Dimensions)も入手できました。
「Dimensions」とはフランスのJos Leys, Etienne
Ghys, Aurelien Alvarezさん達が作成された数学
教育用の動画です。全9章で、1章あたり14分ほ
どあります。
射影幾何、多胞体、複素数、トポロジーがCGで
分かりやすく解説されています。
「DIMENSIONS」の日本語版のオンライン視聴の
ページで無料で見ることができ、授業等に使うこ
ともできます。

日本語版のオンライン視聴のページ
http://faculty.ms.u-tokyo.ac.jp/users/dim_jp/dim_jp_streaming.htm

コロンブスキューブ・・・・・・・・・・・・・・・・・斎藤(半田高校)

セッセンサー・・・・・・・・・・・・・・・・・何森(神奈川大学)


 昨年の12月に行われた第34回東海地区
研究会議で何森氏から紹介された
セッセンサーが3月末に学校に届きました。
 セッセンサーは薄い2枚の薄い透明のプラ
スチックの板で出来ており、正方形の板の上
に、傾きの目盛りと赤い直線の書かれた円
盤が組合わさって、上の円盤が動き、曲線
のグラフの傾きを求めることが出来るすぐ
れた教具で、神奈川大学の何森氏が開発
した製品です。

【セッセンサーの使い方】



 

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