西三数学サークル通信81号
今回のサークルには岐阜から 中央学院大学の社会福祉学科 の学生に折り紙を通してレクリ エーション実技を教えてみえる 米光(よねみつ)先生が参加し ていただきました。 |
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モーザー数列・・・・・・・竹中(豊野高校)
図のように円周上に6個の点をとり、それらを すべて直線で結ぶ。円の内部においてどの3直線 も1点で交わらないとき、円の内部は31個の部分 に分けられている。同じように円周上に7個の点 をとり、それらをすべて直線で結ぶ。円の内部に おいてどの3直線も1点で交わらないとき、円の 内部は[ ]の部分に分けられる。
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【解答】
円周上に7番目の点を取り、片端から、他の点を結び、 他の線との交点を調べる。 1本目の交わりは0,2本目は1×4=4,3本目は2×3=6, 4本目は3×2=6,5本目は4×1=4,6本目は0。 これらの交点により、 (0+1)+(4+1)+(6+1)+(6+1)+(4+1)+(0+1) =26本の線分になる。 従って、領域の個数は 31+26=57個となる。 |
モーザー数列
円周上にn個の点を取り、それらをすべて直線で結ぶ。 このとき出来る領域の最大個数 を求めよ。 |
この問題は1969年にレオ・モーザー(Leo Moser)が初めて問題を提起したので、
モーザー数列と呼ばれている。
領域の最大個数の値を求めると、下のようになる。
n | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
最大個数 | 1 | 2 | 4 | 8 | 16 | 31 | 57 | 99 |
※ n=5まで2のn乗 の形で表されるので、n=6からの値の驚かされる。
この数列は、下図のパスカルの三角形において、各行の斜線までの和で表される。
一般にモーザー数列の領域の最大個数は
で表される。
【参考文献】
「シュタイナー学校の数学読本」(ベングト・ウイーン、三省堂)
HP「灘中学校の入試問題と解説」
相加平均・相乗平均・・・斉藤(半田高校)
算数・数学であそぼう
6月7日(土)、静岡市女性会館において、東海地区数学教育協議会主催の
「算数・数学であそぼう」が開かれた。