西三数学サークル通信61号

自然数を数える・・・・・・・・・・・・広田(刈谷高校)


針穴カメラ・・・・・・・斎藤(半田高校)

市販ののピンホールカメラを使って上高地を撮って来ました。
見事な出来栄えです。

 

第35回東海地区研究大会開かれる

6月10日(土)、11日(日)、犬山市のサンパーク犬山
にいて第35回東海地区研究大会が開かれました。
講演は愛知私教連の教科懇センター長として授業
改革フェッシバル、サマーセミナーを成功させてきた
南山国際中学・高校の勝野元薫氏が「数教協と私、
そして生徒たち〜授業を楽しむ7箇条」と題して、話
をしていただきました。実践に裏付けられ一つ一つの
言葉はとても示唆に富み、これからの数学教育の運
動の指針になるもの
でした。印象に残った言葉を紹介します。

1 私が(教師として)意識していること

@ 生徒への先入観を持たない。(前担任から必要最低限の情報しかもらわない)
A 生徒が授業を楽しませてくれる。
B 生徒は教師の弱点を包み込んで愛してくれる。(教室での生徒たちは毎時間違う顔。
いつも新しい出会いがあり、新しいヒーローが誕生する。

2 授業を楽しむ七箇条

@ 主人公は生徒
 ・カンでも答えられる未知のことを教材にすると、生徒は平気で間違えられる。間違いを
切り捨てず、原因を追求すれば、意見を出しやすくなる。
・生徒の進歩・前進面を共に喜び合っているか。
 どんどん誉めて、次の問題(目標)を掲示する。
 ・「分からない」の質問が繰り返されるとき、違う説明を展開できるか。

A 教えすぎない
 ・発見する瞬間が一番オイシイところ、学ぶ喜びにつながる。生徒は自分で発見したことを
大切にする。自信をもった生徒には、他の生徒を任せるともっと自信と生徒同士の信頼関係
の輪が広がっていく。
B 公式主義におちいらない
 ・公式のない授業は生徒の意見で進行方向が変わります。公式主義は、機械的に計算を
する生徒を生み出すだけ。
※ 「数学は社会では役立つとは思わないが受験には必要だから勉強する」という生徒を大量
生産している。
C よい教材・教具は、学年・習熟度をこえて使用できる
 ・教研は教材・教具の宝庫、教研に参加して「いいな」と思った実践はどんどん真似をする。
また、改良点、生徒の反応を発表しよう。
 ・授業プリント・教材・教具は広く回りに知らせよう。実践結果は成功も失敗も公表し、生徒の
変化は担任や関係ある教師に伝える。
D 数学と生活の場面との接点を
E 授業準備では生徒の顔を思い出す
F 自分から授業を楽しもう
・ 教師が授業を楽しめば生徒も楽しめる。