西三数学サークル通信31号
公開講座・合宿研究会開かれる
3月1日(土)、2日(日)に 岡崎勤労福祉会館において、 西三数学サークル主催・東 海地区数学教育協議会後援 の公開講座・合宿研究会が 開かれた。3月1日(日)は悪 天候で、しかも一部の高校で は卒業式という条件であった が、参加者は和歌山県、長野 県の県外者も含めて30名を 越す参加者がありました。 |
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公開講座「実験できる算数・数学」
講師:出口陽正氏(兵庫県篠山中学校教諭・仮説実験授業)
関数教育の目的の一つに自然界にある関数関係を見つけることがあげられるが、
正確に測定しようとすればするほど誤差が気になり、生徒に納得させることが難し
かった。その点出口先生が紹介してくださった「落下運動の世界」はインパクトのあ
る実験をすることによって生徒を納得させている。例えば小さな鉄球と大きな鉄球、
ゴルフボールとピンポン玉を1〜2メートルほどの高さから落下させ、落ちたときの
音によって同時に落ちたかどうかを確認させるなど、工夫が凝らされている。
![]() ゴルフボールとピンポン玉を落下させる |
![]() 2階からゴルフ ボールとピンポ ン玉を落下させ る |
![]() カーテンレールの上での落下 実験 |
![]() 鉄球を自然落下させ、予想した地点に落ちるかどうか を確認する実験 |
参加者の感想
3月1日に数学の合宿研に参加しました。すごく楽しかったです。
出口さんの「実験の出来る数学」には、どの先生も真剣になって実験を注目していました。
もともと、実験結果をグラフにプロットし、その点から次の結果を予想し、公式を導き出す。
それがグラフの基礎であると思いました。
また、夜は手品あり、ベーゴマありとみなさんすごいです。翌日にも、予定時間を超える
多くの教材の発表があり、あっという間に時間が過ぎました。
私は出口さんが本などを出しているし、仮説実験授業でも有名だし、すごい年の人だと
思っていたのに同じ’60年生まれだったのでビックリしましたが何か急に親近感が湧きま
した。本にサインもしてもらって、すごくうれしくなった私です。
合宿研に参加して心の疲れがとれました!!(児島先生)
広田先生、竹中先生をはじめ、西三数学サークルの皆さん、先日は充実した2日間を
ありがとうございました。興味本位で愛知・岡崎まで駆けつけたわけですが、そんな私を
温かく迎えて下さり、輪の中に入れていただいて嬉しかったです。また、皆さんといろんな
数学談義ができてすごく楽しかったです。皆さんの、目から鱗が落ちるよな数々の実践や
教材に触れ、はるばる関西から足を運んだ甲斐がありました。本当に盛りだくさんの内容
で(消化できていない部分もありますが(^^; ...)貴重な経験でした。やはり「教える側が楽し
くなければ生徒も楽しいわけがない。」当たり前のことですが、教師としてこれからも大切
にしていきたいと実感しました。帰りの電車で、会場で買い込んだ冊子をパラパラと読み
ながら余韻にひたりつつ、無事関西へ帰り着きました。本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。(出口先生)
竹中先生に誘っていただき3月1日(土)の会にでさせていただきました。初めての参加で
どんなものなのだろうかと思っていましたが、とてもよい会で本当によかったです。この4月
から中学で働くことが決まっているので、そのまま教材研究になりなおよかったです。自分
にとって新しい発見があり、よい刺激になりました。柔軟な発想を持ち自分なりのオリジナル
授業案を作り出せたらいいなと思います。また機会があれば参加してみたいと思います。今
回は参加させていただき本当にありがとうございました。(佐伯先生)
交流会
一人一人自己紹介を兼ねて興味のある話をしていただきました。
![]() 胴体切断マジックに挑戦@ |
![]() 胴体切断マジックに挑戦A |
![]() 縄抜けマジックに挑戦 |
![]() ベーゴマを紹介する斉 藤先生(武豊高校) |
![]() 金属のシャボン玉、トロフィルックスを 紹介する中村先生(刈谷高校) |
![]() 和歌山の出口先生のマジック の紹介 |
研究発表
レポート発表は次の9本でした。
@ 「マレーシアの教育事情」今井(岐阜羽島北高校)
A 「フィボナッチ数列」鎌苅り(半田高校)
B 「おりがみ・たとう折り」斉藤(岡崎東高校) C 「おりがみ」和田(箕輪工業高校)
D 「帰納法」中村(刈谷高校) E 「確率」梶田(知立高校)
F 「工業のおもしろ数学」児島(刈谷工業高校)
G 「山の高さを求めよう」山田(豊橋工業高校)
H 「2次関数」丸山(岡崎工業高校)、広田(刈谷高校)、竹中(衣台高校)
![]() プロジェクターを使った マレーシアの説明 |
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![]() ↑「たとう折り」に挑戦
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![]() ↑確率を説明する梶田先生 ←4角形の内角の和が360°であることを 折り紙で説明する和田先生 |