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西三数学サークル通信173号
旧暦と新暦・・・・・・・・・・・・・・・竹中
現在私達が使っている暦(グレゴリオ暦)は、太陽の動きをもとにして作られているため、
「太陽暦」と呼ばれている。一方、太陽暦が採用される以前の日本では、月の満ち欠けをもと
にした「太陰暦」と季節をあらわす太陽の動き(「太陽暦」)を加味して作られた「太陰太陽
暦」が使われている。一口に太陰太陽暦といっても、歴史の中ではたくさんの暦法(計算の
規則)が使われてきたが、太陽暦への改暦(※)の直前に使われていた「天保暦(1844年~
1872年)」と呼ばれる暦法のことを、一般には「旧暦」と呼んでいる。
※ 明治政府は旧暦の明治5年12月2日の翌日から太陽暦(グレゴリオ暦)を採用し、
新暦の明治6年(1873年)1月1日とした。
旧暦のこよみ
新月の日を1日、翌日を2日とし、次の新月までを 1ヶ月とする。1ヶ月は29日か30日。
1年では約29.5日×12ヶ月=約354日となり、約3年で1ヶ月ずれる。そこで、閏月という
ものを入れて、ずれを修正した。例えば、3月の次に閏月が入るとその月は「閏3月」
と呼ばれ、その年は13ヶ月間あるということになる。
二十四節気
太陰暦による日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれ
が生じた。そこで、季節を知る目安として、太陽の運行を元にした「二十四節気」が
暦に導入され、1ヶ月の前半を「節気」、後半を「中気」とした。「春分」を含む月
は「2月」というように「中気」を含む月はその月番(1月~12月)を割り当てた。
旧暦のこよみの作り方
① 新月の日が朔(ついたち;1日)になる。
② 春分、夏至、秋分、大寒を含む月を2月、5月、8月、11月とする。
新月と中気が同日の場合は,中気を含むとしてその月番を割り当てる。
③ 中気を含まない月は閏月とする。
2012年の旧暦のこよみ
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