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西三数学サークル通信120号

Single Variable Calculus・・・・・・山田

 全米指折りのエリート名門校の1つとされるマサチューセッツ工科大学、通称、MIT(2010年までにノーベル賞
受賞者77名)の講義が“You Tube”で無料で視聴できる。「Single Variable Calculus」は日本の「数U・V」の微
積分の内容で50分くらいの授業が約30回行われる。その特徴は厳密さよりも具体的・視覚的に納得させる授業
が多い。




算法少女

 ちくま学芸文庫「算法少女」P158 に
 次のような問題がある。

「問題は、一題だけだった。大小数個の円をえが
いた横に、問題が書いてある。現代風のことばに
なおせば
 『円のうちに、大円二個、小円二個が接した形
があるが、それらの大円小円は、またおたがい
に接している。いま、いちばん外側の円の直径
を七寸、内に接している大きい方の円の直径を
三寸としたら、小円の直径はいかほどか』
こういう問題である。
(勾股弦の定理を使えばいいわ)
あきの学力では、さほどむずかしい問題ではない。」

【解答】

※ この文章からは以下の3通りの場合が考えられるが、本の解答は(1)の2.8寸である。
  なお、この問題は江戸時代の和算の本「和算算法点鼠指南録」(坂部勇左衛門 1815) 
  に紹介されている。
※ “勾股弦の定理”とは、三平方の定理のことである。

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