サークル通信15号
数学教育協議会 第49回全国研究大会(鳥羽大会)開かれる
8月2日(木)から4日(土)まで、三重県鳥羽市の『戸田家』において数教協全国大会が開かれた。
参加者は約900名でした。
開会式と記念講演
記念講演は京都大学理学部研究科教授・日本総合学習学会会長の上野健爾先生の『総合学習
に数学をどう生かすか』でした。印象に残った言葉。「何故数学は嫌われるか。@学校数学は選別
のための手段となってしまった。A数学のテストの成績がよい子は頭のよい子というまちがったイ
メージを作り上げた。Bテストのための勉強が強制され数学教育はそのことに安住し、数学の美し
さ、面白さ、大切さを伝える事を怠った。C数学を面白いと思わない教師が増えている。」「数学こ
そ総合学習である。」「今度の指導要領は数学の誤った論理によって作られている。」
開会行事 |
記念講演 |
教具展・ポスター展示
どこのコーナーも盛況でした。特に折り紙のコーナーは展示終了ぎりぎりまでやっていました。西三数学
サークルからは『楕円水槽』『ハノイの塔』『確率パチンコ』『超能力シート』『トランプマジック』『紙ふうせん』
などが展示、実演されました。
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順列組合せ・確率統計分科会
レポートは@『日本シリーズの試合パターンは何通りだろう???』(愛知・勝野) A『二項分布は組合せ
の直後に』『文字の順列・組合せをすべて書き出すソフトJKの紹介』(東京・吉田) B『重複組合せの
公式再発見』(東京・増島) C『場合の数・確率・統計の授業で』(埼玉・市橋) C『確率統計にもっと
実験を!』(新潟・吉田) D『モンティ・ホール・ジレンマのコンピューターシュミレーションによる理解(北海道・
成田) E『サークル通信よりー確率の話題ー』(愛知・竹中) F『確率指導における『直感的イメージ』
と『理論的裏付け』(和歌山・阪田)の7本でした。この中でC、D、Eに同じ問題があったのにはびっくり
させられた。
発表者の説明に聞き入る参加者 |
教具を使っての発表 |
自由交流と地区協交流会
↑東海地区交流会 ←自由交流「『数学語』から『モノガタリ語』へ」(黒田俊郎) |
数楽サロン
『手にノートパソコンを持って数学の野原へ』(岩手・宮本次郎)に参加しました。宮本さんは東北の
杜陵サークルのメンバーで、西三数学サークルのHPともリンクしているHP『取れたて通信』
の管理人でもあります。この大会のために170ページにもおよぶ冊子を作ってこられました。
パソコンを生徒に貸し出し、自由に使えるようにさせたところ、面白いレポートを持ってくるよう
になった。それらをまとめたのが今回の冊子の中心となっている。
プロジェクターを使っての発表⇒ |