サークル通信7号

第49次(2000年度)愛知県教育研究集会(2000・10・22)

報告されたレポートは,次の7本でした。
@ 『3・4次関数のグラフの描き方』のバイパス指導の試み・・・安井逸朗(西陵商)
   数学が苦手な生徒が多い中で,高校数学の最高峰といわれる『微分・積分』の中の『3・4次関数のグラフの描き方」の指導法の紹介。

A 『数当てパズルのいろいろ』『図形で考える公式・・・広田祥治(岡崎高校)               

 『数当てパズル』
   コンピュータ・ダイス(3桁の数字が書いてある5個のサイコロを投げ,出た目の数の合計をたちどころ
   に当てる)、コンピュータ・短冊(縦に6個の数字が書かれた短冊8枚から5枚を取り出し5桁の数を作る。
   するとたちどころにその合計を当てる)、俵積みの頂点はいくつ?(6桁の数を書く。その上に下の2つの
   数の和の1の位の数を書く。これを繰り返していき,頂点の数をたちどころに当てる。
  『図形で考える公式』
  2つのベクトルが作る平行四辺形の面積
  1点から直線までの距離

B  『HPを用いたサークル活動』・・・竹中芳夫(衣台高校)
   2週間に1度のサークル活動だけでなく、HPを通じて全国の仲間との交流を目指してサークルのHPを作った紹介。
C  『定時制らしい教科指導をみんなで進められたら』・・・山田章二(熱田高校・定時)

D 『ギター作り』・・・村田正美(瀬戸西高校)           

  今年の夏に行われた『力量講座』で,長野県の和田先生
  が紹介されたものを、実際に作り,、生徒に紹介した。
E 『塩が教える幾何学』・・・右左見直英(名古屋西高校・定時)

  三角形の厚紙の上に塩を振りかけます。すると、塩の山
  に3本の尾根が現れ,山の頂点は内心となる。このように、
  色々な図形の上に塩を振りかけ,双曲線、楕円などを見せ
  る。
  東京の黒田先生が高校集会で紹介されている。
  

『角度で測る』『シネマセマジック』・・・勝野元薫(南山国際中高校)   

『角度で測る』
 手作りの潜望鏡の対物鏡の角度を回転させて,目標物にピント
を合わせると,目標物までの距離は対物鏡を回転させた角度で
計算できる。
 『シネマセマジック』
 ここ数年,毎年新作映画の中に数学の題材を見つけ,ビデオを
見ながら数学をするというものです。今年はセ氏と華氏の関係を
「トーマス・クラウン・アフェア」、「スフィア」、『愛しすぎて 詩人の
妻」のなかに出て来る温度に関係した部分を英語のセリフと字幕
とを対比させることで関係を導く。さらに、字幕の誤訳まで見つけ
てしまうという総合学習にも充分使える優れた教材です。

夏休みの課題・・・・・・・武政(岡崎城西高校)

 『涼しい』をテーマに夏休みの数学の課題を出した所、ばかばかしいものから、う〜んと感心するものまで
さまざまなアイデアが集まった。

@『痛い絵を張っておく』 

A『手動扇風機』

B『水琴筒』
  缶ジュース空き缶を
  3本テープで張り合
  わせてある。2本は
  飲み口が合わせて
  あり、そこに水が入
  っている。缶をひっ
  くり返すと、水が流
  れ落ちる。3本目の
  缶が共鳴の働きを
  している。

1本の釘の上に13本の釘を乗せる

下の画像のように1本の釘が板に打ち付けてある。その1本の釘の上に13本の釘を乗せてください。
この問題は、豊田仮説授業研究会で河合先生(豊田北高校)に教えていただいた問題です。もちろん、
磁石を使うとか、紐を使うといったインチキはありません。答えを知りたい人は『解答をクリック。

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答
@ 1本の釘の上に11本の釘を交互に並べ、その上にもう1本釘を置く。
A 一番下と、一番上の釘を持って、静かに持ち上げ、1本の釘の上に置く。
  釘の合掌作りのような形となって、つりあう。