2002年度 中京大学 一般推薦(情報科学部)
| ここに1つの不思議な電灯がある。この電灯は3個のスイッチを持っていて、 その中のどれか2個が「入」、残りの1個が「切」の状態の時だけ点灯し、それ 以外の状態の時はすべて消灯になるという。 今、電灯は消灯していて、部屋の中は真っ暗である。そこで、スイッチを押し てこの電灯を点灯させたい。ところが、どのスイッチも、押すたびに「入」と「切」 が切り替わるタイプのスイッチなので、外見上、それがいま「入」になっている か、「切」になっているかは判断できない。また、3個のスイッチは完全に同じ 形をしていて、場所も固定されていないため、どのスイッチがどれかの区別は つかない。しかも、暗闇のせいで、いま押したスイッチがどれであったかも確認 できないとする。 さあ、この電灯を確実に点灯させるには、どのようにスイッチを押せばよいだ ろうか?なお、スイッチは1個だけ押してもよいし、複数個(2個または3個)同 時に押してもよいが、どちらも1回の操作と見なす。また、そのような操作を何 回行ってもよいものとする。 ここで問題を少し整理してみよう。電灯が消灯しているとき、どのスイッチが @ 「切、切、切」 従って、ここでの問題は、スイッチの状態を消灯状態から、最終的に点灯状態 |
【解答例】
@については本文中に分析されているので省略する。Aの場合、最初にスイッチを
1個押したとき「切、入、入」となって点灯するか、「切、切、切」の状態かの2通りに別
れる。2個押したとき「切、切、入」、「入、入、入」の2通りに別れる。3個押したとき、
「切、入、入」となり点灯する。1個または、2個押したときは2通りに別れる。Bの場合
1個押したとき「切、入、入」となり点灯する。2個押したとき「切、切、入」とAの状態と
なる。3個押したときは@の状態になる。
さて、以上の分析結果から、出来るだけ少ない回数で電灯を確実に点灯させるため
には、
1 Aの状態の場合を考える。Aでは、2個押すと、枝分かれが生じ、Aの状態のまま
という場合がある。ということは、消灯したスイッチの状態が確認できないときには、2
個押すことは、電灯を確実に点灯させるという操作に貢献しないことになる。
2 消灯状態の場合を少なくするためには、最初にスイッチを3個押せばよい。この場
合Aは点灯し、点灯しなかったときは「切、切、切」、「入、入、入」の2通りの状態にな
る。
3 続いて、スイッチを1個押せば、@の状態の場合はAの状態「切、切、入」になり、
Bの状態は「切、入、入」となり、点灯する。(スイッチを2個押した場合でも、結果はA
の状態か、または点灯するので、1個押したときと同じ状態になる。)
4 この段階で、点灯してないスイッチの状態は、A「切、切、入」の状態なので、続け
てスイッチを3個押せば、「切、入、入」となり点灯する。
代って、3個、1個、3個(または、3個、2個、3個)と順に押していけば、消灯時のス
イッチの状態がどのような場合であっても、確実に点灯できる。
ちなみに、消灯時のスイッチの状態がどんな状態であっても1個、3個、1個と押して
いけば、確実に点灯することも確認できる。
【図】
@ 1個押す→Aと同じ A 1個押す→点灯 B 1個押す→点灯
2個押す→点灯 または@と同じ
2個押す→Aと同じ
3個押す→Bと同じ 2個押す→Aと同じ
3個押す→@と同じ
またはBと同じ
3個押す→点灯
『推薦入学年鑑』(栄美通信)より